2013/02/14

iWatchに想うこと - [アップル] - iWatch

photo: Culto of Mac
最近、急に話題になってきた「iWatch」。

アップルがカーブ型のガラスを利用した試作を行っているとの情報から、以前から噂されていた腕時計型の新デバイスが発売されるのではないかというものだ。

すでに腕時計となるデバイスとしては以前のバージョンであるiPod nanoがある。



ベルトを通すことで腕時計となり、iPodなどの操作が可能なものだ。

photo :  Obama Pacman
ウォズもお気に入りでiPod nanoを付けていた。


Google Glassの発売が噂される中、ウェアラブルデバイスへの注目も集まり始めたことで、iPhone、iPadでイノベーションを起こしてきたAppleへの期待が高まることも当たり前のことだろう。

では、今回噂になっている「iWatch」がGoogle Glassに対抗できるほどのインパクトを世界の与えることができるかと考えると少々疑い深い。

Google Glassの場合は視覚をサポートすることで目の前の世界を全て変えてしまう力があり、そのインパクトは計り知れないものだ。



一方、iWatchでどんなことができるのかと考えた場合、まず思いつくのはiPhone、iPodと連携してiPodのコントローラや各アプリのノーティフィケーションを受ける、またはSiriと連携するマイクとその返答の表示などだろう。

これでは、少し便利になったくらいだ。
Google Glassほどのインパクトとはならない。

インパクトを与えなくても生活に欠かせない製品とすることは可能だ。
あとからその重要性に気付くもの。

やはり、もっと人の生活に深く入り込むためにはヘルス管理に重点をおいてくるではないかと思う。そのためには新たなセンサーの搭載も必要だろう。
万歩計や体温センサや脈拍センサも必須だ。

医療機関、特に医師たちの間ではiPadの利用が進んでいるようなので、患者たちにとってはこのiWatchが日々の貴重な情報を集めてくれることになるだろう。

実際にiWatchで収集したデータをiTunesやiCloudで管理できたらとても便利だ。
日々の体調管理や、ダイエット、運動(Nikeとバッティングするかも)、治療に役立つ。

これらの情報のパーソナルデータにAPI経由でアクセスできるようになれば、これまで以上におもしろいアプリを作ることができ、開発者にとってもうれしい。

以上のことは特に目新しいアイデアでもなく、実際にドコモが、より発展したデバイスを発表している。

光、振動、温もりで心理状態を伝達――ドコモの「体温ハート」

しかし、現状を見てもらえばわかるとおり、誰もが使うようなものとして発表されていない。

Appleの製品は、その機能の一つ一つはすでにあったようなものでも、ユーザビリティやデザイン、周辺機器や既存サービスとの連携などのトータルでの使いやすさを実現し魅力的なものとなってきた。

今回のiWatchもインパクトを与えるような新機能が一見搭載されていなくとも、使いやすく、一度使い始めたら手放せないような魅力をもつ製品としてアップルが発表してくれることを期待したいと思う。



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